私にも許せないことがある
毎日疑問を持ちながらがら働きました。
ふと気づくと新しい会社に入り一年弱経っていました。
短期間で数製品の仕事をこなし、なんとなく会社に慣れていきました。
ですが、仕事の楽しさは全くありませんでした。
以前勤めていた会社よりも仕事の範疇は少なくなり、とにかく効率化。
ギリギリの日程を達成するため、無駄を徹底的に無くします。
そのために一日の半分近く打合せ。
何か遅れが生じれば、原因を明らかにするために、
リーダーの厳しい問い詰めがあります。
『これは何だ?一体何なんだ?』
新しい生き方を探す余裕さえ私には有りませんでした。
朝、足が重い。気も重い。
『もしかしたら、自分が持たないかもしれない・・・』
そんなことを考えて働いていたら、とある事件が発生します。
我々のチームの協力会社、所謂請負会社の方が体調不良で来なくなったのです。
私には連絡がありませんでしたが、確信していました。
『うつ病だろうな・・・』
その方は協力会社のリーダーをしていました。
その会社が請け負っていた業務が遅れると、リーダーから厳しい問い詰めを長時間受けていました。
請負会社や派遣職員の仕事の遅れは良く有ります。
本社の人間は『なんで遅れるのか?分からなければ聞けばいいのに。』と言います。
本社の人間はその会社の情報、製品仕様や他製品の情報に簡単にアクセス出来ます。
なので、一人で解決したり、同僚に聞いて簡単に解決出来ます。
ですが、派遣や請負会社の人間は一旦、派遣元・本社の人間に問い合わせる必要があります。
問い合わせる際も相手の時間を使うため、『何故必要なのか?』という説明も必要になります。
只、それだけの事。
ですが、そういったことを簡単に出来る請負・派遣社員は少ないです。
そこまでのモチベーションを持ち、優秀な人間は請負・派遣会社にそもそも入らない。
派遣元・本社の社員に聞くことも、気を使ったり、何か躊躇してしまったりして、余計なことをしてしまったりして、遅れが生じると思っています。
私も派遣や請負会社の社員だったら、多いに遅れること請け合いです!!(爆)
ですが、私の会社の人間は請負・派遣会社に本社の人間と同等の仕事が出来る前提で話を進めていました。
理論上は確かにそう。あくまで理論上はね。
その請負会社は業務が遅れ、請負会社の方はリーダーにその人なりに拙い釈明をしたのだと思います。
そして、リーダーから人間を無視した正論をぶつけられたのでしょう。
状況と環境、人間を無視していますが、正論です。
会社では正しい。
派遣会社や請負会社の幼稚な(と会社が考えている)理由を認めるわけにはいかないのです・・・
その方が来ないことになり、私のチーム内ではある会話がなされます。
『この人、データの整理全然出来てないな。』
『あ!あのデータ消すなっていったのに消してるー』
『最後までどうしようも無かった人だな。』
うつ状態の人間にまともなことが出来るわけ無いだろう・・・
自分たちで追い込んで、潰した人間に言うことか・・・
私は決心します。
『この会社、辞めよう。』