生き方追求ブログ

色々試行錯誤しながら自分自身の生き方をマイペースに追求するブログなのです。

そして始まった『アラフォーおっさんの夏休み』!

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退職後、与えられたこの貴重な時間を有効にすべく、

前述したことをテーマとして活動することにしました。

 

とはいえ、誰にも監視されていないこの状況。

うっかりするとサボってしまうことも懸念されました。

そんなことにはならないように基本的な一日のタイムスケジュールを決め、

それに沿って一日を過ごすようにしました。

そんなわけでイベントが無い日の過ごし方は下記としました。 

 

7:00 起床

7:30 朝食

8:00 家事

9:00 ニュースチェック

10:00 近所の野菜直売所で野菜購入

10:30 読書

12:30 食事

13:00 モノづくり

16:00 英語

17:00 余暇

18:30 食事の支度

19:00 食事など

21:00 TEDの視聴

21:30 ギターの練習、DTM

23:00 ジョギング

23:30 風呂

25:00 就寝

 

微妙に予定が前後したこともありましたが、コンスタントにタスクをこなしました。

あまり人と会う機会はありませんでしたが、

元々それ程人付き合いを求めていない自分。

平穏で好きなことを出来る毎日を楽しんでいました。

 

そして週末は田んぼ仲間を誘い、千葉でお借りした田んぼで農作業をする。

一緒に田んぼをレンタルした人々はユニークな方が多かったです。

芸人さん、ダンサー、Webデザイナー、バーのオーナー、etc

皆さん、半農半X的は生き方を目指し、その取っ掛かりを見つけるため、

田んぼに来ているみたいでした。

人と話すのは余り得意ではありませんが、

車で一緒に相乗りしている時は皆さんの色々興味深い話を聞くことが出来ました。

非常に楽しく、マッタリとした毎日。

贅沢な日々です。

でもそんな日々はあっという間に過ぎて行き、

退職して数ヶ月過ぎた時、私はある事に気づいたのです。

時間が出来てやりたかったこと④~『モノづくり』をする~

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私はこれまで半導体設計という『モノづくり』の仕事をしてきました。

会社を辞め、もう半導体設計には携わることはないとは考えていましたが、

まだ『モノづくり』をしたいという気持ちが残っていました。

 

でも『何を作る』のか?

退職前に少し考えていましたが、何も思い浮かばない。

考えていても埒が空かないので、とにかく手を動かそうと思いました。

 

でもやはり『何をする』のかということになります。

そのように私の頭の中でモヤモヤしているところ、一冊の本に出会います。

 

『Free』で有名なクリス・アンダーソンが書かれた『Makers』です。

 

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

 

 

 この本ではArduinoなどのオープンソース3Dプリンタ、レーザーカッターを使い、低コストで自由に自分の好きなものを作れる時代になったとのことが書かれています。

 

この本を読んで私に微かな火がつきました。

私は今まで半導体という部品を作ってきました。

そうではなくて、エンドユーザーに届く、『何か』を作りたい!

その『何か』はまだ分かりませんでしたが、これらの技術を習得しようと考えました。

 

習得するにはどうするか?

インターネットが発達した現代では、これらの情報を紹介した個人のHPがあり、

さらに最近ではschoo!などのフリーのオンラインスクールもあります。

それらを活用し、独学で『モノづくり』の技術を得ることにしました。

 

schoo.jp

 

あとは、技術を習得しつつも

『誰』に『何』を作るのか?というターゲットを考えていく必要があります。

それは色々なイベントに参加してヒントを得ようと考えていました。

 

なんとなくには『半農半X』や『有機農業』、『ナリワイ』といった、

大企業が入らないニッチな領域を対象としたモノづくりをイメージしていました。

 

こんな感じで私は膨大に有り余る夏休み期間で

毎日時間を決めて、『モノづくり』習得に勤しむようになりました。

時間が出来てやりたかったこと③~『農』に携わる~

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私は退職後、塩見直紀さんが提唱される半農半Xを今後の生き方のロールモデルの一つにしたいと考えました。

 

自分のやりたい事『X』はこれからじっくり時間を書けて探そうと考えていましたが、これから余りある時間をそれだけに使うのは勿体無い。

あと、飽き性の私には耐えられない気がしていたので、この間に『農』も体験してしまおうと思っていました。

 

近場で農業を体験できる施設や団体を探したのですが、収穫だけする観光農園スタイルであったり、皆で一緒に作業するタイプであったりなどして、私のニーズとは違っていました。

私は最後まで自分ひとりでやり切りたいと思っていました。

そうでないと学びが少ないと考えていたからです。

 

話は変わりますが、ダウンシフターズの髙坂勝さんはNPOにも携わっています。

sosaproject.jp.net

 

そのNPOは千葉県匝瑳市にて『my田んぼ』という田んぼをレンタルしてくれる取り組みをしていますが、私が住んでいる所から千葉まで行くのは大変なので、当初候補から外していました。

ですが、私がやりたい稲作体験が出来るのはココだけであり、幾人かの知人も参加するということもあり、結局のところ『my田んぼ』をレンタルさせて頂くことになりました。

そんなこんなで私は1~2週間おきに千葉県まで行き、農作業をすることになりました。

時間が出来てやりたかったこと②~『場』に足を運ぶ~

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私は次なる道を探すヒントを得るために、読書をするようになりました。

しかし、本を読むだけでは、不十分と考えていました。

一人で悶々と何かをするより、仲間を作ったり、情報をもらったり、協業するような『場』に足を運ぶ必要があると思ったのです。

取り敢えず、ネット上にあふれる気になるイベントや講演会をググって、参加することで次の指針やアイディアを得ようとしたのです。

私はFacebookやPeatixなどのサービスを使って、下記のようなイベントに参加しました。

 

  • 再生エネルギーシンポジウム
  • 太陽光発電パネルの設置イベント
  • 市民主催による再生エネルギー勉強会への参加

次のナリワイとして再生エネルギー関係も考えていました。

専門外の自分でも出来ることなのかということを知りたくて参加しました。

 

  • 髙坂勝さんの講演会
  • 半農半Xで有名な塩見直紀さんによるやりたいことを探すワークショップ
  • 農作業イベント

塩見さんや髙坂さんが実践されている半農半Xに興味がありました。

半農半Xとは自分のやりたい事Xをしつつ、安心安全な有機農業もしていく生き方です。

やりたい事だけに注力すると、もしダメだった場合、どうにもならなくなります。

そこで半分農業もやることで、もしもの時も食うには困らないようにするようです。

その生き方を学びたいと考え、講演会がある場合は即参加を決めていました。

半農半Xについては下記の本が参考になると思います。

 

半農半Xという生き方【決定版】 (ちくま文庫)

半農半Xという生き方【決定版】 (ちくま文庫)

 

 

  • 有機農業関連技術の展示会
  • モノづくり関係のイベント
  • Fablabなどの工房で開催されるワークショップ

何だかんだ言ってモノづくりをしたいという気持ちは残っていました。

イベントの関係者にお話をさせてもらうことで、

自分が本当に作りたいモノは何なのかをはっきりさせたかったのです。

 

・・・といったイベントに参加してきましたが、私は実はかなりの人見知りです。

知らない人がかなりいるような場は結構なストレスになります。

それでも次の生きるヒントを得るため、とにかく色々な場所に足を運んだのでした。

 

始まったアラフォーおっさんの夏休み~時間が出来てやりたかったこと~

退職後、もう私を縛るものはありません。

良くも悪くも自由気ままな毎日です。

ですが、逆にその分いくらでもダラケルことも可能です。

とりあえず、雇用保険を受給出来る期間を『次の自分のやりたいことを探す時間』と位置づけました。

 

所謂これが『アラフォーおっさんの夏休み』です!

 

せっかくの自由な時間。

無駄にしないために下記のようなことを考えました。

 

・毎日、読書する

・いままで出来なかったことを経験する

・イベントや講演会、ワークショップも積極的に参加する

・モノづくりをする時間を作る

・農業を体験する

 

■やりたかったことその①~読書~

母からは小さい頃から『本を読め』と耳にタコが出来るくらい言われ続けていましたが、私は昔から本を読むのが苦手であり、なおかつ『仕事が忙しい』とか『疲れている』など、自分に言い訳して本から遠ざかっていました。

 

しかし、世の中の人生を謳歌している人たちはすべからず読書している人が多いということも認識していました。

 

私は本を『過去の偉人や成功者と直に教えを受けられるツール』としてとらえ、そのための読書時間を一日のスケジュールに組み込みました。

 

主に対象として選んだのは自己啓発書や、人生を謳歌している人々の本、モノづくりに関する本などです。

 

代表的なものをちょっとだけ挙げます。 

道は開ける 文庫版

道は開ける 文庫版

 

 

完訳 7つの習慣―人格主義の回復

完訳 7つの習慣―人格主義の回復

 

  

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

 

 

ド定番の本なので説明は割愛しますが、上記に留まらず、色々な本を読みました。

※オススメの本は別ページでリスト化予定です。

 

読書によって、今までの自分をアップデートしようとしたのです。

本を読んだだけでは人は変われませんが、行動方針を決めるための土壌作りとして、読書を捉えたのです。

 

私は自分を変えるべく、まずは毎日の読書を習慣化することにしたのです。

 

さようなら、私の好きだった会社

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早期退職の募集があってから、直ぐ様、退職届を提出しました。

 

その後、当たり前ですが、課長に呼び出しをくらいました。

君は評価高いのに何で辞めるんだ!?

とか、仰ってくれました。

コメントは嬉しかったのですが、

評価高いのと、私の考えとは全く関係無いなので、退職は覆りません・・・

 

しばらくして退職が受理されました。

当時は会社の売上に対し明らかに社員が大量にいたため、

評価の高い低いに関係なく、ドラスティックに退職が決定されたみたいです。

一部では退職勧告されて辞めさせられている人もいましたが、

退職する私自身、『会社の状況を考えると止む得ない。』と思っていました。

それだけ会社の経営は誰が見ても破綻していました。

 

退職が決定すると仕事をおざなりにして、さっさと大量に有給を取る人もいますが、

私はお世話になった会社に恩返しのつもりで、

最後の一踏ん張り!』と、少しだけヤル気を出して頑張りました。

半導体の設計をするのもこれで最後だから・・・』という想いもあったと思います。

会社を辞める一ヶ月前なのに、仕様のことで他部署の方と揉めてしまいましたが、

負けじと自分の意見を通したりもしました。

とにかく、『立つ鳥跡を濁さず』。

退職日まで自分が出来ることを綺麗に終わらせるつもりで頑張りました。

 

そうしている内に社内でも退職者が公表されました。

周りの方は私が辞めることを惜しんでくれ、

なんで君が辞めるんだ!?』という問い合わせが殺到しました。

わざわざ私の席まで来てくれて、絶句する人もいました。

仕事の進め方が悪く、いつも関係者に迷惑かけていた自分でしたが、

一応、気にかけてくれる人がたくさんいたことに気付かされました・・・

 

 

仕事も一通り片付け、いよいよ最終出勤日になりました。

近所の洋菓子屋で高めのお菓子を持参し、お世話になった人々に挨拶をします。

 

周りから見ればよく分からない理由で辞めてしまう自分だったと思いますが、

早くやりたいことが見つかればいいね!

と、励ましてくれる方もいれば、

君の仕事の進め方はこうするともっといいよ。

と、アドバイスをくれる方もいました。

当時のチームリーダはちょっと涙ぐみつつ、

ホント頑張れよっ!

とベチっと腕を叩かれて、激励されました。

 

席にいない人にはお礼を一言書き添えた付箋を貼ったお菓子を置いておきましたが、

中にはそれを見つけて、私の席までねぎらいの言葉を

言いに来てくれる方もいらっしゃいました。

辛い会社生活でしたが、一緒に仕事をしてきた方には感謝の気持ちで一杯でした。

 

挨拶も済み、いよいよ終業時間となりました。

 

当時のチームの皆さんに最後の挨拶をし、総務に社員証を返却し、

社員用入り口に向かいます。

 

会社警備員『お疲れ様でした。

 

私は軽く会釈して社員用入り口を出ます・・・

 

『・・・』

 

この【お疲れ様でした。】を聞くのも最後なんだな・・・

 

この通路を歩くのも最後なんだな・・・

 

この建屋に入ることは二度と無いのだな・・・

 

『・・・』

 

そんなことを考えていたら、が出てきました。

 

私はこの会社が好きでした。

 

会社のために私なりに一生懸命頑張ってきました。

 

その会社をこんなに早く辞めるとは思いもしませんでした。

 

色々な思いが溢れ、涙が止まりません。

 

この後、同期がささやかな送迎会を開いてくれましたが、

開始時刻まで近くのレストランで涙を収めるので必死でした・・・

 

同期の送迎会では最後に胴上げをしてもらいました。

この胴上げは最初の同期が辞める時、

私が皆に提案してやり始め、

それ以降退職する同期がいると毎回実施していました。

まさか自分がされる時が来るとは考えてもいませんでした。

 

そんなこんなでついに私は正式に会社を辞めてしまったのです・・・

 

そして退職へ~目指せダウンシフター~

退職することを決めた私ですが、今後どうすれば良いか分からず、

地を這うナメクジのようなモチベーションで仕事を続けていました。

 

そんなある日、適当に仕事を切り上げ、

自宅に戻った私は何気なくTVをつけた際、とある番組の人物に釘付けになります。

 それが、減速して生きるMr.ダウンシフターズこと髙坂勝氏でした。

  

ameblo.jp

 

一流企業を辞め、週4日のバーを営み、その他の時間は自分の好きなことに使う。

競争社会から降り、収入は減るけど、その分自分の好きなことに時間をかける、

ダウンシフトという生き方。

『こんな生き方許されない』とまで考えていた私には衝撃でした。

目から鱗が取れたとはまさにこのこと。

 

ろくに本も読まない私でしたが、直ぐ様、髙坂勝さんの本

『減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)』

を読みました。 

減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)

減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)

 

 

髙坂さんの本では企業を辞めてから、どのようなことを考え、

如何にバーの経営を初めたのか、非常に具体的に記載されていました。

 

ダウンシフトという生き方。

是非自分もチャレンジしてみたい。

ダウンするのにチャレンジとは如何に。。。

 

その後、

『本気で辞めたくなったら会社辞めてしまってもいいか・・・』

という思いが生まれ、少し気持ちが楽になり、

多少は仕事へのモチベーションを上がりました。

 

髙坂さんの本を2ヶ月ほどかけようやく読んだあと、

意を決して髙坂さんのお店『たまにはTSUKIでも眺めましょ』に行くことにしました。

※以下髙坂さんのお店は『たまTSUKI』

 

『たまTSUKI』は池袋駅から20分ほど歩いた、

非常にわかりづらいところにありましたが、

Googleマップを駆使し、何とかお店の前に着きました。

 

『TVのまんまだ・・・』

 

既に店内には明かりが着き、営業しているようでしたが、緊張して入れません・・・

お店の周りを10分ほどウロウロしてようやく意を決して入りました。

 

入るとそこにはTVで見たままの髙坂さんがっ!

アタフタしていると、髙坂さんから

ここ初めて??

と言われ、私は頷きます。

 

靴を脱ぎ、カウンターに座ります。

メニューを見ても良く分からないので、

適当にビールとオススメされたものを注文します。

 

BARに行ったこともろくに無かったのに加え、

髙坂さんが目の前に居ることでさらに緊張に拍車がかかりました。

 

取り敢えず、ビールで緊張を抑えながら、

注文した野菜盛りなどの料理を頂きます。

 

う、うまいっっ!

『たまTSUKI』ではオーガニックな食材を中心にメニューが組まれており、

初めて食したその味に感動しました。

 

お腹をある程度落ち着かせたところで、

髙坂さんから『たまTSUKI』に来た理由を尋ねられました。

『今の会社でやり甲斐が見いだせなくて・・・』

髙坂さんとはあまり話せませんでしたが、少し私の状況を話しただけで

そんな会社辞めたほうが良いよ!

と言ってくれました。

なんの根拠も無かったとは思いますが、

自分に味方が出来たようでとても嬉しかったのは覚えています。

 

その日は他に来ていたお客さんとも話をさせて頂きました。

 

皆さん、何か悩みを抱えているようでしたが、

話しているうちにみんな笑顔になっていきました。

 

私は嬉しくて、楽しくて、飲みすぎてしまい、

泥酔してトイレを汚してしまいました(苦笑)

※後日、陳謝いたしました(汗)

 

その後、髙坂さんとはメールでやり取りをさせてもらい、

『辞める勇気』、『人生を選択する勇気』を頂きました。

 

それから何の因果かタイミング良く(?)会社で早期退職の募集がかかりました。

今回、さらに対象者の年齢が下がり、私も応募出来る権限がありました。

 

その通知を見て、今後のことは何も決まってはいなかったのですが、

私は何の迷いもなく、退職願を出したのでした。。。